アライ「ALLY」ってなに?誰でもすぐなれるの?

ゲイ生活

アライ(Ally)には、動詞では「同盟を結ぶ」、名詞では「味方」という意味があります。
LGBTQS関連では、LGBTQSに理解を示し寄り添おうとする人を表す言葉として使われます。
最近よく見かける言葉の一つなので、僕なりにまとめてみようと思います。

突然ですが質問です。

世界にLGBTQSの人はいますか?
日本にLGBTQSの人はいますか?
あなたの住んでいる都道府県にLGBTQSの人はいますか?
あなたの住んでいる市町村にLGBTQSの人はいますか?
あなたが通っている会社・学校にLGBTQSの人はいますか?
あなたが所属している部署・クラスにLGBTQSの人はいますか?
あなたの席の近くにLGBTQSの人はいますか?
あなたの親戚にLGBTQSの人はいますか?
あなたの兄弟・姉妹にLGBTQSの人はいますか?
あなたの子供はLGBTQSですか?

しつこい質問ですみません。
僕がこの質問で言いたいのは、身近になるほどLGBTQSの人たちを「居ない」ことにしていませんか?ということです。
上から4つ目くらいまでは、多くの人が「居る」という認識で答える割合が多いと思います。
でも、徐々に範囲を狭くしていくと「居るはずがない」という感覚になる人が大半を占めてくるのが今の日本ではないでしょうか。

どこにでも居るLGBTQS

僕もゲイのひとりですが、「僕はゲイだ!」と看板を掲げて街を歩いたりしません。
カミングアウトは一切せずに普通の男性として生活しています。
会社の同僚も、僕がゲイだと気づいてないと思います。(だぶん)

同じように、自身のセクシュアリティーを公表せず生活している人は大勢います。
ヘテロセクシュアル(ストレート)の人も、自分がストレートだと叫びながら生活しませんよね。

電車でよく見かける人、いつも挨拶するご近所さん、あなたの友達や家族…
ただ知らないだけで、どこにだってLGBTQ+の人は居ます。居て当然なんです。

「居ない」のではなく「言わない」「言えない」人がたくさん居て、誰かの言動に傷ついているかもしれない。
そういった考えを少しでも持てれば、世間の決めつけや常識に苦しむ人にとって心地よい世の中になるのではないでしょうか。

アライ(Ally)には特別な勉強が必要?

LGBTQSへの理解を深めようと努力する人や、認識を広めようと大々的に行動している人をアライと紹介されているのを見かけます。

でも、僕はそうじゃない人でもアライになれると思います。
というより、少しの思いやりを持てた人はもう既にアライなんだと思います。

例えば、彼氏・彼女ではなく「恋人」と表現したり。
夫・妻ではなく「パートナー」と表現したり。
そういった性別を固定しない言葉づかいから思いやることもできます。

アライになるために何か特別な資格が必要とか、何かのセミナーに参加しないといけないとか。
そんなことは全くありません。
自分の言動が他人の性別を決めつけていないか、見直してみると気付くことがたくさんあるかもしれませんね。

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